看護部では、人材育成とキャリアアップ支援を行っています。教育委員会を中心に教育活動を行っており、新人からベテランまですべての看護師が目標を掲げ、モチベーションを向上できるよう支援します。
看護師の能力開発およびキャリア発達の支援として「 キャリアラダーシステム 」 を導入しています。育児中の看護師や中途採用者など、あらゆるシチュエーションに対応できるよう工夫しています。さまざまな機会を活用し、自分のペースで成長できるのが、当院の教育システムの特徴です。
教育師長よりご挨拶
教育活動は教育委員会を中心に行っており、時代の変化に即応した質の高い看護サービスを提供できる人材育成とキャリア発達支援を目指しています。また、OJT(職場内教育)体制の充実を目指し、2020年度より『チーム支援型』教育体制を導入しています。『チーム支援型』教育体制は、一人の新人看護師に対して5~10名のチームを作り、看護職員全員で新人看護師の成長を支援していきます。
今年度の看護部スローガン「確かな看護と優しい心」が行動となるよう、個々の感性を育て、自分の長所を活かす伸びやかな教育の充実を図っていきたいと思っています。
また「 院内研修・院外研修・学会発表 」も充実しています。
一緒にチャレンジしてみませんか?
教育目的
看護部の理念に基づき、時代の変化に即応した「 質の高い看護サービス 」を提供できる人材を育成し、能力開発の支援を常におこない、生涯にわたる専門職業人としての成長を目指します。
― 教育目標 ―
- 患者の生命および人権を尊重し、患者の安全・安楽を考慮し、個々の健康レベルに適した専門性のある質の高い看護が実践できる
- 病院の理念や役割、経営方針を理解し、保健医療チームの一員として、組織における自己の役割と責任を自覚することができる
- 専門職業人として目標をもって主体的に学習し、看護実践能力を高め自己成長できる
- 他部門・多職種・地域と連携し、相互の意思の疎通を図り協働することができる
※当院の「 病院・看護部理念 」は下記の資料( PDF )を閲覧ください。
「病院・看護部理念」はこちら( PDFファイル )
教育体制
1「キャリアラダーシステム」を導入
「 キャリアラダーシステム 」とは、看護師の能力開発および個人の目指すキャリア発達を支援するツールです。キャリアラダーには下記に示すように4つのカテゴリーがあり、能力レベルは5段階に分けて計画的にステップアップしていきます。
職場で指導を受けながらマニュアルに沿って看護実践できる
標準的な看護計画に基づき、自立して看護を実践し、メンバーシップを発揮できる
個別的な看護を実践し、所属組織の目標達成のためにリーダーシップを発揮出来る
幅広い視野と予測的判断を持ち看護を実践し、組織の目標実現のための環境整備・人材育成を行う
最適な手段を選択しケアの受け手のQOL向上に貢献する。組織の目標達成だけでなく地域に対しても組織的看護サービスの提供を行う
※「キャリアラダーの能力」は、以下の4つのカテゴリーに分類:日本看護協会計画を参照し作成
- ① 4つの看護実践能力(ニーズをとらえる力・ケアする力・意志決定を支える力・協働する力 )
- ② リーダーシップとマネジメント能力
- ③ 専門的・倫理的・法的な実践能力
- ④ 専門性の開発能力
※「目標管理」の導入
- ・「 目標管理 」で行う上司との面談で、自己の「 短期目標・長期目標 」について相談します。
- ・「 目標管理 」は1人1人の人材育成を目的としています。
- ・「 将来自分がどのような道に進みたいか 」など、目標をもってラダーの段階をあがっていけるように上司や教育委員会が支援していきます。
2「私のあゆみ」
看護部では、すべての職員に研修手帳として「 私のあゆみ 」を配布しています。自らの目標を持ち軌跡を「あゆみ」として記録に残すため「私のあゆみ」と命名しました。
研修受講や職務活動の履歴を残すことで、経験の蓄積の可視化が可能となり、自己の「 キャリアアップ 」へと活かすとともに、更なる「 目標・成果・実績 」といった「 成長プロセス 」を明記させ、個々の「 目標達成 」へと導きます。また、さまざまな経験や学習の記録、自己の経験や学習をマネジメントするためのツールとして活用していきます。
「 私のあゆみ 」で長期目標・短期目標を計画。1年間の教育計画を立案。予定研修終了後、自己評価( ラダー評価、行動評価 )、他者評価、面接評価を行い、その結果をフィードバックし、次年度の自己目標や教育計画を再計画します。
※「 キャリアラダーシステム 」の特徴
個々の看護職員が、キャリアラダーのレベルを参考に自分の目標を立案・実施・評価し、病院は能力開発を支援します。
キャリアラダーは、進捗状況を確認後毎年申請を行います。
「 ラダー新人 」に関して、新人看護職員は基本的な技術を身につけるため【 新人- ① 】からスタートし、2年間で基本技術とシステムを学習し習得します。
「 経験者 」は当院のシステム習得を行うため【 新人- ② 】からスタートし、翌年度に希望のラダー段階を申請できるように自己・他者評価を受けます。
※当院の「看護部の教育体制 」は下記の資料( PDF )を閲覧ください。
「看護部の教育体制」はこちら( PDFファイル )
3 新人看護職員指導体制図
1)新人看護職員を支える組織体制
新人看護師や中途採用看護師が慣れない環境で安心して勤務ができるように、入職から1年間「すてきナース」が相談相手として関わっていく体制をとっています。また、2020年度より『チーム支援型』教育体制を導入し、1人の新人看護師に対し5~10名のチームを作り支援しています。
「すてきナース」は新人の心強い相談相手として関わり、技術的な実践指導や成長の見守りは「チーム」内でそれぞれのメンバーが協力しながら行って行きます。
※すてきナース
新人看護師に対して、「仕事やプライベートの悩みの相談相手」として1年間接します。すてきナースとは、新人の気持ちがよりわかり、学習方法や悩み事の相談や支援を行う“お姉さん(お兄さん)看護師”のことです。
2)3ヶ月ごとのリフレッシュトーク!
当院では採用者全員を対象に、3ヶ月ごとの面談を行っています。面談は教育担当師長で行います。直属の上司にはなかなか言えないことや不安なことなど、何でもOKです。リフレッシュトークをして、すっきりしてもらうことが目的です。また、リフレッシュトークによって早期からの採用者への支援が可能となります。
3)個人のペースに合わせた教育
新卒者も既卒者も1か月はシャドーイング期間としています。独り立ちできるまでには先輩ナースについてシャドー・逆シャドーをおこないながら、さまざまなことを学んでいきます。看護技術や夜勤については数ヶ月ごとに自己評価・他者評価を行い、1人1人の新人の皆さんのペースにあわせて指導をすすめていきます。
※シャドーイング
ロールモデルの実践を見て体感することで講義で学んだ理論をいかに実践すべきか具体化することができる有効な学習方法です。
4)同期の繋がりが心の支え
同じ年に採用された、“同期”の存在は、慣れない環境では何よりも大きな心の支えになっているようです。当院では心細くなりがちな春から夏にかけてを乗り切る工夫として、毎月同期がそろう研修を実施しています。またコロナ禍では実施できていませんが、看護部全員がそろう食事会や夏祭り、ビーチバレーボール大会など、レクレーションを通して仲間づくりができるようにしています。
4 1年間の新人研修プログラム
4月の集中研修後、1年をかけて個別性をふまえた看護実践ができるように、研修プログラムを計画しています。
研修プログラム
※当院の「新人看護職員教育体制」「新任看護師研修プラグラム」は、下記の資料(PDF)を閲覧ください。
「新人看護職員教育体制」はこちら( PDFファイル )
「新任看護師研修プログラム」はこちら( PDFファイル )
※当院の「 中途採用 」をお考えの方は下記の資料( PDF )を閲覧ください。
「中途採用をお考えの方」はこちら( PDFファイル )