◆当院の救急活動は市立の病院として創設時より救急患者の受け入れを行っておりましたが、昭和62年5月に救急告示病院の認定を受け、当時の麻酔科医師が救急車との救急隊との直接電話対応を開始しました。当院での手術症例増加に伴い、麻酔科医師だけでは対応困難となり、救急搬送症例数の多い外科、内科、脳神経外科、循環器内科が交替しながら救急車受入れ対応を行って参りました。その後、平成22年4月1日より独立行政法人として新たに経営形態が一新され救急科を標榜するに至っております。
平成28年3月末をもって旧来の救急外来の改修工事を終え、4月1日より救急の機能性を高くした救急外来の運用を開始しました。救急車搬入による処置台を3床設け、複数の救急搬送依頼に対応できる体制を整えました。また、感染性の高い発熱患者さんに対しては別棟での診療が可能としました。2022年の救急車搬送患者数は年間約1,966人で、この中から入院となった患者数は1,391人であり、断らない救急を目指していく予定です。今後は救急車の受け入れだけではなく、walk in の救急患者に対しても対応できるようトリアージナースの育成にも力を注ぎ、外来の機能拡大を行っていくことも考えています。
◆平成29年1月より救急科専門医1名を常勤で迎え、令和1年10月に救急専門医の増員を行い2名体制での診療を行っております。
◆救急科の活動として通常の救急車対応だけではなく消防と共同した救急症例検討会を行っており、月1回の検討会は令和5年3月末の段階で190回を数えました。
◆当院は災害拠点病院の指定を受けており、近年頻発する自然災害を初めとする、災害医療に対応するためにDMATを有しています。日本DMAT隊員として、医師2名,看護師4名,業務調整員2名、福岡県DMAT隊員として、医師1名,看護師5名,業務調整員3名が登録されています。
平成28年3月末をもって旧来の救急外来の改修工事を終え、4月1日より救急の機能性を高くした救急外来の運用を開始しました。救急車搬入による処置台を3床設け、複数の救急搬送依頼に対応できる体制を整えました。また、感染性の高い発熱患者さんに対しては別棟での診療が可能としました。2022年の救急車搬送患者数は年間約1,966人で、この中から入院となった患者数は1,391人であり、断らない救急を目指していく予定です。今後は救急車の受け入れだけではなく、walk in の救急患者に対しても対応できるようトリアージナースの育成にも力を注ぎ、外来の機能拡大を行っていくことも考えています。
◆平成29年1月より救急科専門医1名を常勤で迎え、令和1年10月に救急専門医の増員を行い2名体制での診療を行っております。
◆救急科の活動として通常の救急車対応だけではなく消防と共同した救急症例検討会を行っており、月1回の検討会は令和5年3月末の段階で190回を数えました。
◆当院は災害拠点病院の指定を受けており、近年頻発する自然災害を初めとする、災害医療に対応するためにDMATを有しています。日本DMAT隊員として、医師2名,看護師4名,業務調整員2名、福岡県DMAT隊員として、医師1名,看護師5名,業務調整員3名が登録されています。
■医療支援実績
平成28年4月 熊本・大分地震 DMAT派遣
平成29年7月 九州北部豪雨災害 JMAT派遣
平成30年7月 西日本豪雨災害 JMAT派遣
令和2年7月 熊本豪雨災害 DMAT派遣
*DMAT(Disaster Medical Assistance Team: 災害派遣医療チーム)
*JMAT(Japan Medical Association Team)
◆当院は日本救急医学会救急科専門医指定施設です。
救急車搬送患者数
R元年度 | R2年度 | R3年度 | R4年度 | R5年度 | |
救急車搬送患者数 | 1,908 | 1,743 | 1,734 | 1,966 | 2,053 |
うち入院患者数 | 1,269 | 1,187 | 1,193 | 1,391 | 1,427 |
救急車搬送患者数
救急車搬送患者数 | うち入院患者数 | |
R元年度 | 1,908 | 1,269 |
R2年度 | 1,743 | 1,187 |
R3年度 | 1,734 | 1,193 |
R4年度 | 1,966 | 1,391 |
R5年度 | 2,053 | 1,427 |
【呼吸チーム】
重症患者管理の大きな柱として呼吸療法の重要性も認識されており、酸素療法や人工呼吸療法などは、今や日常の重要な治療手段として広く普及しています。
3学会合同呼吸療法認定士を含む8名で構成され、医師・コメディカルと協力し、多職種で治療と2次障害の予防に取り組むことを心がけています。また、定期的に学習会をおこない、スタッフの育成もおこなっています。
高度で専門的な治療を、より安全に提供できるよう取り組んでいます。
3学会合同呼吸療法認定士を含む8名で構成され、医師・コメディカルと協力し、多職種で治療と2次障害の予防に取り組むことを心がけています。また、定期的に学習会をおこない、スタッフの育成もおこなっています。
高度で専門的な治療を、より安全に提供できるよう取り組んでいます。
【脳外科チーム】
当院では脳神経外科疾患すべての診療を行っており、特に急性期脳疾患に対しては24時間体制で対応出来るように臨んでいます。
平成17年10月より厚労省で認可された超急性期脳梗塞治療薬(血栓溶解剤)rt-PAの使用が常時可能です。
しかし、この血栓溶解剤は発症後4.5時間以内に治療を開始しなければならないため、受け入れからの早期診断・治療が必要となります。そのため脳外科チームではスムーズな受け入れが出来るよう、メンバーがISLS(脳卒中初期診療)を受講し、シミュレーションを行いながら、早期治療ができるようにトレーニングしています。
また寝たきり患者さんの早期離床や深部静脈血栓予防のために、脳外科チームが中心となり手足のROM訓練(関節可動域訓練)を行っています。
一人でも多くの患者さんが元気に社会復帰できるように支援していきたいと思います。
平成17年10月より厚労省で認可された超急性期脳梗塞治療薬(血栓溶解剤)rt-PAの使用が常時可能です。
しかし、この血栓溶解剤は発症後4.5時間以内に治療を開始しなければならないため、受け入れからの早期診断・治療が必要となります。そのため脳外科チームではスムーズな受け入れが出来るよう、メンバーがISLS(脳卒中初期診療)を受講し、シミュレーションを行いながら、早期治療ができるようにトレーニングしています。
また寝たきり患者さんの早期離床や深部静脈血栓予防のために、脳外科チームが中心となり手足のROM訓練(関節可動域訓練)を行っています。
一人でも多くの患者さんが元気に社会復帰できるように支援していきたいと思います。
【心肺蘇生・初療チーム】
当院は二次救急医療を提供しており、地域・社会の救急医療ニーズに応えるため、幅広い救急看護領域の知識や技術の習得に努めています。現在、初療担当メンバーを中心として定期的に救急搬送症例検討やガイドラインをベースにした勉強会、また他部署や大牟田市の救急隊と合同で急変時対応や外傷看護のシミュレーショントレーニングを行っています。今後も急変を起こさないような看護を実践出来るよう、また急変が起こっても迅速かつ適切に高度な医療が提供できるよう、個々のレベルアップに努めていきます。
【DMATチーム】
近年日本では、災害による被害が多く発生しています。一人でも多くの被災者の命を救うために現在様々な取り組みが行われています。
その一つとして、災害発生直後に医療活動を行うために訓練を受けたチーム(Disaster Medical Assistance Team =DMAT)の育成が行われています。
当院では有明地域の災害拠点病院の役目を担っており、災害対策は急務といえます。
そこでH25年度より、DMATプロジェクトをたちあげ、現在日本DMAT1チーム、福岡DMAT2チーム認定を受けました。
現在は、定期的な訓練への参加や院内でのDMAT会議を行い、災害発生時に対応できるように日々活動を行っています。
今後は、災害時に地域の方々が安心して治療をうけることができる体制づくりに努めていきたいと思います。
その一つとして、災害発生直後に医療活動を行うために訓練を受けたチーム(Disaster Medical Assistance Team =DMAT)の育成が行われています。
当院では有明地域の災害拠点病院の役目を担っており、災害対策は急務といえます。
そこでH25年度より、DMATプロジェクトをたちあげ、現在日本DMAT1チーム、福岡DMAT2チーム認定を受けました。
現在は、定期的な訓練への参加や院内でのDMAT会議を行い、災害発生時に対応できるように日々活動を行っています。
今後は、災害時に地域の方々が安心して治療をうけることができる体制づくりに努めていきたいと思います。
(救急科部長・診療情報管理室長)
久留米大学(平成8年卒)
●日本救急医学会救急科専門医
●日本麻酔科学会指導医・専門医
●麻酔科標榜医
(救急科センター医員)
久留米大学(平成28年卒)
●日本専門医機構救急科専門医
診療科・部門
内科系
外科系
センター
チーム医療等
部門